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地域別の農地情報

丹波市は兵庫県下有数の農産地です。気候風土も地域ごとに特徴があります。
ここでは、市内を6地域に分けて、それぞれの地域の農地の特徴をご紹介します。

柏原 かいばら 地域

江戸時代、柏原藩の中心地として栄えた柏原地域は、今も城下町風情が残るまちとして観光客や移住者に人気です。藩の政庁であった「柏原陣屋跡(国指定重要文化財)」からJR柏原駅にかけての街並みには、古い商家や洋館など趣のある建物が残っています。また、2月中旬に行われる柏原八幡神社の厄神大祭は、丹波市外からも広く参詣客が訪れる祭事となっており、毎年昼夜に賑わいます。
特急停車駅である柏原駅をはじめ、商業施設などの利便性から、若い世代も多いエリアとなっています。

太鼓やぐら

地域の統計
農地総面積311.72㎢。
農地の内訳(R5水田台帳調べ暫定版)
主食用米:約63.9%、小豆:約7.4%、黒大豆:約7.9%、野菜:約7.5%、飼料作物:約1.0%、果樹:約0.8%、花き・花木:約0.3%、その他:約2.1%
年間降水量約1171.5mm、年平均気温14.91℃ (令和4年度統計データ)
農地の概要
川沿いの農地は粘土質で水田に利用されているところが多いですが、一部山あいでは大規模な畜産団地と果樹園などもあります。
柏原地域は半世紀前から丹波市の特産物である丹波黒大豆、山の芋の栽培にいち早く取り組んでいます。JAの特産センターや県下でもめずらしい黒大豆の乾燥調整施設もあります。
主要農産物
米、丹波黒大豆、丹波大納言小豆、栗、山の芋、菌床椎茸など
人・農地プラン
挙田、大新屋、北山、田路、母坪、南多田、上小倉、下小倉、北中、小南、石戸
貸出可能農地
調査中

氷上 ひかみ 地域

加古川上流の低地帯に広がる農村地帯で、氷上地域の中心の成松地区は、丹波地方と大坂・船場とを結ぶ「加古川舟運」の起点として栄えた商人のまちでした。氷上町石生(いそう)の水分れ(みわかれ)は、標高94.5mという低標高で瀬戸内海側水系と日本海側水系を結ぶ大地の割れ目「谷中分水界(こくちゅうぶんすいかい)」で、古来、交通の要になってきました。大規模商業施設をはじめ、丹波市役所本庁舎、美術館、丹波水分れフィールドミュージアム(博物館)などが立地する丹波市の中心地域ですが、低地から山間部まで多様な農村が広がる地域でもあります。

水分れ公園

地域の統計
農地総面積1,531.77㎢。
農地の内訳(R5水田台帳調べ暫定版)
主食用米:約67.0%、小豆:約5.3%、黒大豆:約4.1%、野菜:約5.3%、飼料作物:約2.9%、果樹:約0.9%、花き・花木:約1.1%、その他:約4.0%
年間降水量約1245mm、年平均気温15.18℃ (令和4年度統計データ)
農地の概要
農地面積は丹波市最大で、川沿いの農地は粘土質で水田に利用されているところが多く、開けた水田地帯の景観が広がっています。
主要農産物
米、丹波黒大豆、丹波大納言小豆、山の芋、水稲種子、花卉(小菊、鉢花) など
人・農地プラン
稲畑、新郷、谷村、上油利、福田、下新庄、上新庄、北御油、北田井、南田井、西田井、田中、氷上、本郷、稲継
貸出可能農地
調査中

青垣 あおがき 地域

丹波市最高峰の粟鹿峯(988m)を擁し、地域の約8割を山林が占めます。一方、耕作地および居住地の多くは標高100m~150mの佐治川(加古川)本支流沿いの平野部に広がっています。環境省から「生物多様性保全上重要な里地里山」に指定された遠阪地区をはじめ、田園風景の中で貴重な動植物と人とが共生する豊かな里山環境が特徴です。また、国指定無形文化財の丹波布(たんばぬの)は、養蚕が盛んであった青垣地域ならではの民芸織物で、草木染の素朴な風合いで高く評価されてきました。丹波布伝承館で後継者を育成しています。

高源寺

地域の統計
農地総面積788.76㎢。
農地の内訳(R5水田台帳調べ暫定版)
主食用米:約56.3%、小豆:約11.5%、黒大豆:約3.4%、野菜:約4.1%、飼料作物:約11.8%、果樹:約2.0%、花き・花木:約0.5%、その他:約2.1%。
年間降水量約1199mm、年平均気温14.22℃ (令和4年度統計データ)
農地の概要
水田は粘土質で水持ちが良いほ場が多いです。冬の多雪と急峻な山に囲まれた地形のため、水温が低く水質の良い沢が多い一方、雨の少ない時期には地下水のみの涸れ沢となるところもあります。
主要農産物
米、丹波黒大豆、丹波大納言小豆、栗、花卉(ヤブサンザシ、オミナエシ) など
人・農地プラン
東芦田、栗住野、小倉、森、市原、岩本、小和田、沢野、小稗、明号、中佐治、向
貸出可能農地
調査中

春日 かすが 地域

由良川水系の支流竹田川・黒井川流域に広がる盆地です。黒井川上流域は氷上町水分れ(みわかれ)あたりで標高100m未満の平地のまま加古川水系につながっており、古来、交通の要として栄えました。国指定遺跡の黒井城跡は、室町時代末期にこの要衝を押さえる壮大な山城として完成したもので、特に当時国内屈指の戦力を誇った明智光秀率いる織田軍を退けた、荻野(赤井)直正の名城として知られてます。今は、春秋の丹波霧がうむ深い雲海の上に浮かぶ城跡として、観光客やカメラファンを惹きつける名所となっています。近年は、舞鶴若狭自動車道と北近畿豊岡自動車道の分岐点となる春日インターチェンジが物流・観光バスの重要なルートとなっており、併設の道の駅「丹波おばあちゃんの里」は農産物・農産加工品を買い求める観光客で賑わっています。

黒井城跡から望む雲海

地域の統計
農地総面積1,343.42㎢。
農地の内訳(R5水田台帳調べ暫定版)
主食用米:約56.4%、小豆:約6.4%、黒大豆:約4.1%、野菜:約7.8%、飼料作物:約1.7%、果樹:約2.7%、花き・花木:約0.6%、その他:約5.1%。
年間降水量約1260.5mm、年平均気温14.78℃ (令和4年度統計データ)
農地の概要
水田は粘土質で水持ちが良い農地が多いです。畑地に利用される農地もあります。
JA春日ライスセンターには県下にはない大納言小豆のばら集荷乾燥調整施設があります。
主要農産物
米、栗、丹波大納言小豆、黒大豆、ナス、スイートコーン など
人・農地プラン
多利、野上野、中山、野瀬、上三井庄、下三井庄、鹿場、棚原、奥野村、西野々、古河、石才、野山、天王、長見、新才、山田
貸出可能農地
調査中

山南 さんなん 地域

加古川とその支流篠山川沿いに広がる盆地地形が特徴です。景勝地として著名な川代渓谷は、白亜紀の恐竜化石「丹波竜」が発見されたことで一躍有名になりましたが、その後も同時代の化石が多数見つかり、全国の恐竜ファンが訪れる地域となっています。江戸時代から良質の栗や薬草を産する地域として知られてきました。薬草・薬樹公園では山南地域で栽培されてきた薬草の展示や薬草園があり、温浴施設では薬草の湯が楽しめます。

丹波竜の里公園

地域の統計
農地総面積839.98㎢。
農地の内訳(R5水田台帳調べ暫定版)
主食用米:約52.8%、小豆:約6.9%、黒大豆:約5.2%、野菜:約7.9%、飼料作物:約1.7%、果樹:約0.7%、花き・花木:約4.4%、その他:約6.1%
年間降水量約1119.5mm、年平均気温14.73℃(令和4年度統計データ)
農地の概要
水田は粘土質で水持ちが良い農地が多いですが、火山性土壌のエリア(和田地区)では砂礫質で水はけの良い農地も多いことが地域の特徴になっています。そうした農地では、昔から、薬草、若松、栗など、水稲以外の作付けが選ばれ、特産物となってきました。
若松については日本3大産地の1つで、セネガは日本でただ唯一の産地です。
主要農産物
米、丹波大納言小豆、栗、若松、薬草(セネガ、トウキ)、ベビーリーフ、花卉(小菊、オミナエシ、カスミソウ、鉢花) など
人・農地プラン
畑内、北太田、太田、奥野々、谷川11区、村森、井原、坂尻、小新屋
貸出可能農地
調査中

市島 いちじま 地域

由良川水系の支流竹田川流域に広がる盆地で、概ね標高100m前後の平野部に農地や住居が集まっています。古くから農業の盛んな地域で、戦後、農地の圃場整備に取り組んだのは現・丹波市でも最も早かったほか、1970年代には消費者とともに地域ぐるみでいち早く有機農業の推進に取り組み、「有機の里いちじま」として全国を牽引する地域となってきました。オーガニック野菜の直販所や阪神間への定期便を運営する「いちじま丹波太郎」や、全日制の社会人農業学校「丹波市立農-みのり-の学校」もこの地域にあります。

白毫寺の九尺藤

地域の統計
農地総面積1,137.55㎢。
農地の内訳(R5水田台帳調べ暫定版)
主食用米:約48.4%、小豆:約4.4%、黒大豆:約2.8%、野菜:約7.7%、飼料作物:約5.7%、果樹:約1.8%、花き・花木:約0.5%、その他:約3.5%。
年間降水量約1260.5mm、年平均気温14.78℃ (令和4年度統計データ)
農地の概要
粘土質で水持ちが良い農地が多いため、水田が多いですが、旧・市島町の時代から「有機の里」として有機農業に取り組んできた地域であり、有機野菜栽培に取り組んできた農地もあります。
主要農産物
米、栗、丹波黒大豆、丹波大納言小豆、有機農産物、丹波ひかみネギ など
人・農地プラン
友政、水西、市の貝、寺内、大杉、谷上、上鴨阪、下鴨阪、今中、梶原、牧南、乙河内、酒梨、東勅使
貸出可能農地
調査中