HOME 丹波市農業の魅力 特産物・主な生産物

特産物・主な生産物

丹波市をイメージする代表的な農産物として丹波大納言小豆、丹波黒大豆、丹波栗、有機農産物などがあり、これらは「丹波市ブランド」として全国に認知されています。
また、米、黒ごま、山の芋、ぶどう、薬草など、美味しい農産物が他にもたくさんあります!

水稲

丹波地域は、古来、盆地の深い堆積土と昼夜の寒暖差、豊富な水資源に恵まれ、第一級の米どころとして知られてきました。現在も、丹波市産コシヒカリはブランド米の一角を占め、観光客のみなさんからも美味しいと好評です。
また、江戸時代からの酒蔵が複数ある丹波市は、水質の良い地下水も豊富で、酒米栽培を行う酒蔵もあります。

丹波黒大豆

高級黒大豆として知られる丹波黒大豆は、江戸時代から知られる丹波地域の特産物で、おせち料理に欠かせない存在です。
粘土質の土壌と晩秋の丹波霧が最高品質の黒大豆を育むと言われ、重さは一般的な大豆の約3倍にもなる大粒種です。 大豆らしい風味ともっちりとした食感が特徴で、煮ると紫がかった美しい黒色となって色つやも良いことから、高級料亭など全国から引き合いがあります。
煮豆の他、最近は和洋の菓子材料としても需要が高まっています。

丹波大納言小豆

古くは将軍家や朝廷にも献上された丹波大納言小豆は、丹波市春日地域の東中地区が発祥地といわれる特産物です。「大納言小豆」の名は、煮崩れしにくく皮が破れにくいことから、殿中で抜刀しても切腹せずにすむ公卿の官位「大納言」に例えたと言われます。
畑のルビーの別名がある丹波大納言小豆は、小豆本来の豊かな風味や甘さに加え、薄い皮で口当たりが良く大粒で色つやも良いことから、高級菓子店や老舗料亭などで指名され続けています。最近では、小豆を使用したあんこやおはぎが練習後の栄養補給食としてプロアスリートにも注目されています。

丹波栗

丹波市は、平安時代の古文書(万葉集)に「栗作郷(くりつくりのさと)」の名前も残るほど、古くから栗の生産に適した気候風土で知られています。
大粒で甘みの強い丹波栗の特徴は、年間を通じて湿潤で特に秋に寒暖差が強い山あいの気候に加えて、農家が代々工夫を加えてきた栽培技術の賜物です。
古くから栽培されている品種である「銀寄」「筑波」「丹沢」はもちろんのこと、新品種の「美久里」「ぼろたん」「ぽろすけ」などの栽培も増えています。
毎年、丹波栗広域品評会が開催され、和洋の高級菓子店や料亭などからも注目されるなど高く支持されている丹波栗ですが、ニーズに対して丹波地域全体的に生産量が不足しており、希少品となっています。

山の芋

丹波地域の山の芋は、つくね芋系の丸くごつごつした芋で、黒っぽい皮に比べて身は白さが際立ち、肉質はきめ細かく粘り気がとても強いことが特徴です。
晩秋の朝霧が深く立ち込める頃に収穫するため、別名「霧芋」とも称され、最高級品質の山の芋として知られています。
漢方薬で長芋系の山芋が「山薬(さんやく)」と呼ばれて用いられますが、有効成分とされる植物たんぱく質ミニーシンや消化酵素ジアスターゼなどを多く含み、疲労回復、強壮、食欲不振解消などにも効果があるとされています。
近年では、強い粘り気によりすり鉢をひっくり返しても「落ちない」ため、受験の合格祈願としても好まれています。

黒ごま

日本の黒ごまの自給率は0.01%と言われていますが、丹波地域は国内産黒ごまの収量でベスト3に入る大産地です。
丹波市産の黒ごまは、香りの高さ、風味、ビロード色の深さに定評があり、他産地に比べても高値で取引をされています。
近年は、農家グループの有志など共同で栽培に取り組む地域も増えています。
ごま専業商社が技術指導に来るなど、丹波市の気候風土にあった生産技術の向上に取り組み、兵庫県認証食品になるなど無農薬栽培に取り組む農家も増えています。

ブルーベリー

丹波ブルーベリーは、平成 12 年頃から栽培が始まり、氷上地域や市島地域を中心に生産者が増えています。平成 18 年には「丹波ブルーベリー研究会」が発足し、栽培講習などを通して会員同士で情報交換を行い、生産技術向上のため互いに自己研鑽され、県内では最大級の産地となっています。
各生産者のブルーベリー園で生食用として販売しながら、共同の集荷場で冷凍品の販売も行われています。
丹波市でつくられたブルーベリーは、阪神間のホテルや洋菓子メーカーなどへ出荷されているほか、ジャムなどの加工品販売、さらには農園で実施されるブルーベリー収穫体験を通して多くの人に楽しまれています。

有機野菜

丹波市では多くの方が有機農業に取り組まれており、なかでも丹波市市島町は 1970 年代には消費者とともに地域ぐるみでいち早く有機農業の推進に取り組まれていたことから「有機の里」として知られています。
にんじん、だいこん、ナス、ズッキーニなど多種多様な野菜が生産されており、オーガニック野菜の直販所や都市部の飲食店への直接販売が広く行われています。

花卉

丹波市は、山南地域の若松、小菊といった特産品に加え、青垣地域のヤブサンザシ、氷上地域のホトトギスなど全国でも珍しい品目の生産も盛んです。
なか中でもお正月の飾りには欠かせない若松は、茨城県、愛媛県に並ぶ国内三大産地の一つとなっています。種をまいてから出荷するまで約3~4年ほどかかり、長い栽培期間において丁寧な管理が求められます。代々家族経営で後継者に技術の継承をしながら生産されている農家が多いです。
また、花壇苗生産も栽培戸数は少ないですが、先進的な大規模経営が行われています。

地域別の農地情報

丹波市は兵庫県下有数の農産地です。
気候風土も地域ごとに特徴があります。
ここでは、市内を6地域に分けて、それぞれの地域の農地の特徴をご紹介します。