7月25日開催|移住就農検討プログラムレポート
丹波市での移住就農を検討している方を対象に、「丹波市移住就農検討プログラム」を開催しました。今回は、4組6名の方にご参加いただきました。
プログラムでは、実際に丹波市で農業を営む農家を訪ね、圃場見学をしました。そして、移住相談の窓口で暮らしや地域との関わりについて話を聞きました。
農業を始めるために必要な準備、農地や住まい、販路の確保、営農を始めてから大変だったことなど、インターネットや資料だけでは分からない「農業と暮らしのリアル」に触れる一日となりました。

プログラムのねらい
移住就農を考え始めたとき、多くの方が知りたいのは「どんな農業ができるのか」だけではありません。就農に向けた具体的な準備、これからの暮らしや働き方、そして自分に合った就農の形など多くの疑問が生じます。これらの疑問を、現場で見て、聞いて、相談しながら整理していくことが、このプログラムのねらいです。
丹波市の農業の特徴を学びながら、新規就農者、中堅農家、移住相談窓口を訪問し、農地・施設・機械、栽培、経営、販路、地域での暮らしについて、実践者の声を直接聞きます。
観光や農業体験だけを目的としたツアーではなく、移住と就農を一体的に考え、参加者それぞれが丹波市での「次の一歩」を具体化するための研修プログラムです。
今回の訪問先
おじおじファーム圃場見学
新規就農準備に必要なものの全体像をつかむことをテーマに、圃場・施設・機械を見学しました。
たんば“移充”テラス
「移住前に確認したい10のこと」をテーマに、丹波市での暮らし、地域との関係づくり、移住後の支援について学びました。
昼食・懇親会
参加者及び関係者が交流し、就農や移住に関する疑問を整理しました。
KOM’S FARM圃場見学
農業で生計を立てるイメージをつかむことをテーマに、少量多品目の栽培、販路、野菜セットの販売についてお話を伺いました。
道の駅 丹波おばあちゃんの里見学
直売所で販売されている農産物や加工品を見学し、品質や価格帯、地域の販売先について学びました。
丹波市立農の学校 圃場見学
圃場見学や収穫体験を通して、就農前に学び、実践する環境について理解を深めました。
おじおじファーム――新規就農の準備を、実践者から学ぶ
最初に訪れたのは、青山晋也さんが営む「おじおじファーム」です。哲学を学んだ後、丹波市で新規就農した青山さんは、年間10品目程度に絞った中量中品目型の農業に取り組んでいます。
就農準備の段階で農家物件を見つけ、農業機械の格納場所、資材置き場、出荷調整場、育苗ハウスを整えたことが印象に残りました。早い段階で施設を確保できたことが、就農を進める大きな支えになったそうです。今年からは、地域で耕作できなくなった農地を守るため、水稲栽培にも取り組んでいます。草刈りなどを通じて地域との信頼関係を築けたことで、使われなくなった機械を格安で引き継ぐこともできたそうです。また、丹波市には販路があるため、まずは良い野菜を安定して栽培することに注力することが大切だと話されていました。

たんば“移充”テラス――住まいと仕事を一緒に考える
続いて、移住相談や交流イベントなどを担う「たんば“移充”テラス」を訪れ、「移住前に確認したい10のこと」というテーマの講演を聞きました。丹波市の移住制度に加え、移住後のフォロー、地域と関係をつくる方法、後悔しないリフォームなど、これまでの移住実績に基づく情報を得ることができました。
移住先の春夏秋冬を体感することや自治会マッチングを活用することの大切さも印象に残りました。綺麗な自然環境や穏やかな集落での暮らしは、住民が草刈りや地域行事などで協力しながら守っているものです。移住後は、地域の一員としてこうした活動に関わる機会もあります。物件を所有したり地域で暮らしたりすることで期待される役割や、地域の仕組み・ルールの背景を移住前に知ることが、移住後の良好な関係につながります。移住制度だけでなく、リフォームや移住後の相談先などもご案内いただきました。

KOM’S FARM――営農を続けるための販路と経営を考える
次に訪れたのは、神戸市から丹波市へ移住し、少量多品目の旬野菜を育てる「KOM’S FARM」です。
マルシェでお客さんと直接つながり、年中野菜セットを販売するため、作付品目を組み立てていることが印象に残りました。約50品目・100品種を栽培し、季節ごとの野菜を組み合わせてセットにするには、栽培だけでなく、出荷時期やお客さんのニーズを見据えた計画が必要です。どの時期にどの野菜を届けるかを考えながら作付けを行うことで、継続的な販売につなげています。お話の後、実際に畑も見学させていただくことで現場でしかわからない農業のリアルを体感することができました。

丹波市立農の学校
最後に訪れたのは、公設民営の全日制有機農業学校「丹波市立農の学校」です。
同校は開校以来7年間で97名の卒業生を輩出しており、その6割の方が丹波市に残り様々な形で就農をしています。
今回は施設や畑の様子を見学し、野菜の収穫体験が行われました。これまで訪れた農家さんと同様に、同校でも栽培方法に独自の工夫を凝らしています。それは、畑の土の状態や出荷先、さらに植物生理など、さまざまな条件に応じて柔軟に対応することを重視しているためです。こうした実践的な考え方を、1年間のカリキュラムを通して教えているとお話しいただきました。
参加者の声
今回参加された4組6名の皆さんからは、プログラム終了後、次のような声が寄せられました。
・農業を始めるために必要な準備や、販路の確保、始めてから大変だったことなど、農家さんから直接お話を聞けて良かったです。
・丹波市で農家さんのお話を伺い、就農に向けた準備や農業のイメージを具体的に持つことができました。現在は住む場所や周囲の農地も決まっているため、今後は支援先を探すなど、就農に向けて具体的に進めていきたいと思いました。
・農行をしながらどう暮らしていくかについて具体的に考えることができる機会になりました。採れたて野菜の美味しさにも改めて気づきました。
昼食・懇親会は採れたて野菜でピザ作りをしました。
次回参加者募集
次回の開催予定は以下のとおりです。
- 2026年9月26日(土)
こんな方におすすめです
- 丹波市で農業を始めたい方
- 移住と就農を同時に検討している方
- 新規就農に必要な準備を知りたい方
- 農業で生計を立てるイメージを具体化したい方
- 農家の現場、移住相談、販路や営農の実情を知りたい方














































